設計基礎 #01:はじめよう

 PCN伊豆では、プログラミングの文法を学ぶだけの 講義は ありません。プログラムは、目的を達成するための 道具です。 重要な「目的」を 理解することに、重きを置きます。 これが 「出来る人・出来ない人」では、将来 あらゆる場面で、雲泥の能力差が開くでしょう。

(頼られる人に)
 必要な情報が ない状態で 取り組むと、うまくは いかないものです。 そのようなやり方では、いつまでも 上達しません。 それが 仕事であれば、頼まれも しないのでは。

(設計とは)
 物事のやり方を 決めることを「設計」と呼びます。 目的達成のために「どのような情報で、どのような状況で、なにをするべきか」を あらかじめ 把握します。 これらを整理し、順序を決めます。 条件や状況により、順序が変わるケースも 考慮します。

(設計の必要性)
 設計が終わると、あとはその通りに プログラミングします。 プログラミングすること自体は、とても楽しいものです。しかし、複雑になればなるほど、大きくなればなるほど、把握することが 難しくなり、ミスが 増えます。 ミスを減らすために、設計が 必要なのです。

 設計は、自分の為だけでは ありません。ほかの人に説明する場合にも、役立ちます。設計は文章だけではなく、記号・図表でも表現します。 単純明快にできれば、他の人の参考になり、共同作業が できます。そうすることで、より複雑で、大きなプログラムを作ることもできます。 人に説明することで コミュニケーション能力が 養われ、一生の 財産になります。

(どう、やるの?)
 設計といっても、色々な方法があります。まずは 既にあるプログラムを眺めて、設計(書)を作ることから、練習しましょう。

 PCN伊豆では、3つの方法を 用意しています。どれも、長所・短所があるので「複雑さ・大きさ」に応じて、使い分けます。

手法解説長所短所
フロチャート上から下へと流れるように内容を記載します・覚えるのが簡単
・世界的に普及している
・情報の流れがわからない
・大きなプログラムには向かない
アクティビティー図フローチャートに似たものです・覚えるのが簡単
・世界的に普及している
・情報の流れがわからない
・大きなプログラムには やや向かない
HCPチャート階層的に記載し、情報の流れも記載します・情報の流れがわかる
・大きなプログラムに向く
・覚えるのが難しい
・普及していない
PCN伊豆で用いる設計技法


(次回の予告)
 第2回目は、それぞれの手法のサンプルに触れ、特徴をつかみましょう。